一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス 第2次健康・環境全国計画の策定に向け 検討グループの報告がまとまる
【健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2009.04.24 【情報源】/2009.04.16 発表
医学アカデミー名誉会長のマーク・ジェンティリーニ教授は、「第2次健康・環境全国計画(PNSE2)」案の策定検討グループ(PNSE2)の報告書を、ボルロー大臣、バシュロナルカン健康・スポーツ大臣、ジュアーノ閣外大臣(エコロジー担当)に提出した。環境悪化が人の健康に及ぼす影響は、環境政策の中心テーマの一つ。第2次健康・環境全国計画の策定は、環境グルネル(環境懇談会)の重要な約束でもあった。今回の報告書は、第1次健康・環境全国計画(PNSE1)、及び2007年7月に発表されたPNSE1の中間評価委員会の勧告の延長線上に位置づけられる。
報告書は以下の2本の柱で、PNSE2を構成するよう提案する。
●健康(ガン、心臓病、呼吸器病、神経病...)に強い影響を及ぼす病理学的要因への曝露を削減すること(労働環境を含む)
●特に、最も弱い人々を考慮に入れ、健康の不平等につながる環境的不公平を削減すること
ジェンティリーニ教授は、また、環境グルネルに由来する様々な行動計画や公衆衛生計画とPNSE2とを連携させ、一貫性を持たせる必要性を強調した。
なお、検討グループは、団体、議員、労働者、雇用者、政府の代表からなる。
各大臣は、全国・地方レベルで幅広い協議を実施し、一年以上にわたる検討の成果であるこの提案を、高い関心を持って受け止めた。
フランス政府は、夏前に、PNSE2を策定することを目指している。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省】