一般財団法人環境イノベーション情報機構
国交省 東京湾の大規模高潮浸水想定を公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.04.03 【情報源】国土交通省/2009.04.02 発表
国土交通省は、東京湾沿岸の現時点での高潮防護能力の検証及び長期的な気候変化に対するリスクの把握を目的とした高潮浸水想定の検討結果を公表した。高潮による浸水は、台風の勢力、潮位条件、海岸保全施設の整備状況等により異なることから、本想定では目的に応じて6つのシナリオを設定、また、地球温暖化による長期的な気候変動を考慮したシナリオも設定している。
その結果では、伊勢湾台風級の台風に対しては、既存の海岸保全施設が機能すれば大規模な浸水は概ね防止できることを確認。この状態を維持するため、耐震対策及び老朽化対策等の推進が重要であるとしている。
また、地球温暖化に伴う将来の海面上昇や超巨大台風の来襲に加えて、海岸保全施設の機能障害という悪条件が重なった場合は、大規模な浸水が発生する可能性があり、長期的視点に立って対策を講じていくことが必要であるとしている。
更に、海岸保全施設の外側の埋立地においては浸水が発生する可能性があり、被害の軽減に向けた対策を講じていくことが必要であるとしている。【国土交通省】