一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 「いきものみっけ」夏の実施結果の最終取りまとめを発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.01.20 【情報源】環境省/2009.01.19 発表
環境省生物多様性センターは、市民参加の生きもの調査「いきものみっけ〜100万人の温暖化しらべ〜」夏の実施結果を最終的に取りまとめ、発表した。同調査は、季節ごとに3種類の生き物や自然現象を対象にその確認日を調べる「いきものしらべ」と、身近なところで何に温暖化を感じているかをアンケート形式で調べる「温暖化意識しらべ」の2項目について情報収集を行うもの。夏の「いきものしらべ」は、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ及びクマゼミの鳴き声に関する情報を収集。
10月28日時点の延べ報告件数は、合計11,232件で、うち「いきものしらべ」が9,335件、「温暖化意識しらべ」が1,897件。
「いきものしらべ」によると、ミンミンゼミ及びツクツクボウシは都道府県や地方による初鳴き日の変化の傾向は見られなかった一方、クマゼミでは多くの府県で早くなっていた。また、クマゼミの分布域については、「いきものしらべ」と1995年の「身近な生きもの調査」や1991年の文献を比較した結果、定着していると思われる個体だけを見ると、ここ17年での北上は見られないが、飛び地的な報告が北陸地方や関東北部の3地域からそれぞれ1件あった。
「温暖化意識しらべ」の「温暖化意識チェック」のアンケートによると、温暖化を感じている人の割合は全体の93%に上るとの結果が公表されている。
これらの結果は、「いきものみっけ」公式サイト上でも公表される。【環境省】