一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省「絶滅のおそれのある野生動植物種の生息域外保全に関する基本方針」策定
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2009.01.20 【情報源】環境省/2009.01.16 発表
環境省は、「絶滅のおそれのある野生動植物種の生息域外保全に関する基本方針」を策定し、公表した。生息域外保全とは、生物や遺伝資源を自然の生息地の外において保全することであり、本基本方針では、我が国の絶滅のおそれのある野生動植物種を、その自然の生息地外において、人間の管理下で保存することをいう。野生動植物種の絶滅を回避するためには、その種の自然の生息域内において保存されること(生息域内保全)が原則となるが、それぞれの種の状況に応じて、生息域内保全の補完として生息域外保全を実施することは、有効な手段である。生息域外保全の環境省での実施例:トキ、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなど。
この基本方針は、それぞれの主体がよりよい生息域外保全のあり方を見据えて、相互に連携・協力して、計画的かつ効率的に生息域外保全を実施していくこと作成の目的としている。
なお、平成20年度より、全国各地の動物園、植物園等の協力を得て、この基本方針の趣旨に沿った「環境省生息域外保全モデル事業」が実施されている。実施例:ハリヨ、ナゴヤダルマガエル、キバナスゲユリ、オキナグサなど。【環境省】