一般財団法人環境イノベーション情報機構
19年度公共用水域の水質測定結果 BOD・COD基準達成率85.8%に
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2008.11.25 【情報源】環境省/2008.11.19 発表
環境省は、平成19年度に国と地方公共団体が実施した全国の公共用水域の水質測定結果をまとめ、20年11月19日付けで発表した。今回の調査では、健康項目について5,574地点、23万5,103検体、生活環境項目では3,586水域 、7,104地点、40万4,829検体について調査を実施。
このうち、健康項目26項目の環境基準達成率は99.1%で、ほぼ全地点で環境基準を達成していた。
生活環境項目では、有機汚濁の代表的な水質指標であるBOD(河川)・COD(湖沼および海域)の環境基準達成率が、全体で85.8%と18年度に比べ0.5ポイント減少。水域別にみると、河川で90.0%(同1.2ポイント低下)、湖沼で50.3%(同5.3ポイント低下)、海域で78.7%(同4.2ポイント上昇)と河川では改善が進んできており、前年度と同程度の水準となった。また、湖沼では依然として達成率が低い状況にあるが、海域では達成率が2年ぶりに上昇した。
また全窒素と全りんについての基準達成率も湖沼で46.4%(同0.5ポイント上昇)、海域82.2%(同1.9ポイント上昇)となっており、こちらも湖沼の達成率が依然として低い状況であることが判明した。【環境省】