一般財団法人環境イノベーション情報機構
20年度田園自然再生活動コンクールの受賞団体決定
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2008.11.21 【情報源】農林水産省/2008.11.21 発表
農林水産省は、「平成20年度田園自然再生活動コンクール」の受賞団体を11月21日発表した。農業は農作物の生産という機能のほかに、田んぼや水路、ため池などにさまざまな生きものを育み、農村の自然を形成する機能をあわせもっている。
このコンクールは農業・農村がもつ豊かな自然の保全・再生をめざして農家と地域住民、NPOなどが協力して行っている優れた取組みを表彰し、その成果を広く紹介することによって、農村地域の自然環境に対する理解を広めることが目的。
応募された33都道府県70事例の中から広島県世羅町の「伊尾(いお)・小谷(おたに)たえクラブ」が農林水産大臣賞に選ばれた。
その他、「農林水産省農村振興局長賞」、環境省自然環境局長賞など計7事例が選ばれた。
なお農林水産大臣賞に選ばれた伊尾・小谷たえクラブでは、農家、自治会、小学校、博物館、大学等が連携して、希少種のダルマガエルの保全や生活史に配慮した営農による「ダルマガエル米」の生産に取り組むとともに、希少種のギフチョウの生息環境保全のため、食草のミヤコアオイの植栽・管理活動を行い、小学校の環境学習を通して地域全体に「たえ(田んぼ)っておもしれえ」と、農と生き物の暮らしを結ぶ楽しさを伝えている。
受賞団体の表彰、活動報告などは21年1月16日に東京・参宮橋の国立オリンピック記念青少年総合センターで実施される予定。【農林水産省】