一般財団法人環境イノベーション情報機構
第44回ITTO理事会開催 2011年までの行動計画等を採択
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2008.11.12 【情報源】林野庁/2008.11.12 発表
2008年11月3日から8日まで、横浜市西区みなとみらいのパシフィコ横浜で第44回国際熱帯木材機関(ITTO)理事会が開催された。ITTOは熱帯林保有国の環境保全と熱帯木材貿易の促進を両立させることによって、熱帯林を持つ開発途上国の経済的発展に寄与することを目的とした機関。
持続可能な森林経営に関する政策立案活動と造林・森林経営、林地復旧、人材養成などの具体的なプロジェクト活動を行っている。
今回の理事会では、[1]テーマ別プログラムの実施手法及びテーマ、[2]2008年から2011年の行動計画、[3]熱帯木材生産林における生物多様性ガイドラインの策定、[4]プロジェクト等への拠出金額−−などが議論された。
このうち[1]については、「森林法の執行、統治及び貿易」、「熱帯林における森林減少・劣化の削減及び環境サービスの促進」、「住民による森林及び企業経営の支援」、「貿易及びマーケットの透明化」、「林産業の開発と効率向上」の5つのテーマとその実施手法が採択された。
[2]については、2008年〜2011年を対象として、造林・森林経営、林産業、経済・市場情報の各分野に加え、テーマ別プログラムによって優先的に実施すべき活動を明記。
また、[3]については、1993年に発行された現行のガイドラインを更新し、新たな知見を加えた内容としたものを採択。
さらに、[4]については、21件のプロジェクト等に対し、508万ドルの拠出が表明され、このうち長期にわたる内戦からの復興途上であるリベリアの人材育成支援やタイの人工林の持続可能な経営のための基準・指標の開発への農林水産省の拠出を含め、日本は約364万ドルの拠出を表明した。
なお、次回理事会は2009年11月9日から11月14日に横浜市にて行うことが確認された。【林野庁】