一般財団法人環境イノベーション情報機構
32本の決議採択 ラムサール条約第10回締約国会議
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2008.11.07 【情報源】環境省/2008.11.05 発表
環境省は、平成20年10月28日から11月4日にかけて、韓国の昌原で開催されたラムサール条約第10回締約国会議の結果概要を公表した。ラムサール条約は正式名称を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、1975年に発効されている。
今回の会議は、「Healthy Wetlands, Healthy People」(健康な湿地、健康な人々)のテーマで開催され、158の締約国のうち129か国の代表が参加した。また、国際機関、NGO等もオブザーバーとして多数参加した。
各国が提出した報告書に基づき、条約の履行状況の概要が報告されたほか、常設委員会、財政小委員会及び科学技術検討委員会より、前回締約国会議以降の動きについて報告された。また、NGO代表より、今次締約国会議の直前に開催されたNGO会議の結論が紹介された。
そして、(1)高病原性鳥インフルエンザへの対応ガイダンス、(2)渡り鳥のフライウェイ(渡り経路)保全のための国際協力の促進、(3)湿地と人間の健康、(4)湿地システムとしての水田における生物多様性の向上−−など、合計32本の決議採択された。
10月30日には、新たに4か所の日本の湿地が同条約湿地登録簿に掲載されたほか、琵琶湖の登録面積が拡大され、ラムサール条約事務局より登録認定証が関係自治体に授与された。
なお、次回第11回締約国会議は、2012年前半にルーマニアでの開催が決定された。【環境省】