一般財団法人環境イノベーション情報機構
第3回アジアEST地域フォーラム 開催
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2008.03.24 【情報源】環境省/2008.03.21 発表
2008年3月17〜19日に「アジアEST地域フォーラム」の第3回会合がシンガポールで開催された。主催は、日本の環境省、国際連合地域開発センター(UNCRD)、シンガポール環境水資源省・国家環境庁、シンガポール運輸省・陸上交通庁。なお、ESTとは、環境的に持続可能な交通(Environmentally Sustainable Transport)の英語表記の頭文字を取ったもの。「アジアEST地域フォーラム」は、アジア地域の持続可能な交通施策に関する提言を行うことをめざして、日本政府とUNCRDが共同で設立した政策対話の取り組み。第1回設立会合が05年8月に名古屋市で「環境と交通に関する世界会議in愛知」の一部として開催され、翌06年12月に第2回会合インドネシア・ジョグジャカルタ市で開催されている。
今回の会合では、これまでのアジア14ヶ国(日本、中国、韓国、モンゴル、ASEAN諸国)の他、新たに南アジア共同環境プログラム(SACEP)加盟8カ国を加えた計22カ国が参加し、各国政府によるEST取組状況の発表が行われ、先進事例等の共有が図られるとともに、一部の開発途上国で進められている国家EST戦略の状況報告と今後の方向性について議論が行われた。
また、地球温暖化対策と開発の双方に資する対策を促進するコベネフィットアプローチをテーマとした議論が行われ、その重要性を確認するとともに、アジア地域において各国協力の下に、今後一層ESTを推進することについて確認された。
なお、次会合は韓国政府がホストとなることが提案、歓迎された。【環境省】