一般財団法人環境イノベーション情報機構
業務用冷凍空調機器からの18年度フロン回収量等 公表
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2007.11.22 【情報源】環境省/2007.11.20 発表
環境省と経済産業省は平成19年11月20日、フロン回収破壊法に基づき業務用冷凍空調機器から18年度に回収されたフロン類の量が約2,541トンで、17年度より約10.3%増えたと公表した。フロン回収破壊法に基づく業務用冷凍空調機器からのフロン回収は14年4月から実施されている。
今回の発表は、フロン類回収業者が都道府県知事に報告した内容を環境省と経済産業省が集計したもの。
回収量約2,541トンという数字は、18年度に廃棄された業務用冷凍空調機器に含まれていた冷媒フロンの推計量約7,109トンの約36%にあたり、17年度の約32%より4ポイント増えた。
またフロン類の種類別に見ると、CFC(クロロフルオロカーボン)が約348トン(17年度:約292トン)、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)が約1,987トン(17年度:約1,823トン)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)が約206トン(17年度:約183トン)で、17年同様HCFCが回収の大半を占めた。
回収量のうち、フロン類破壊業者に引き渡された量は約2,112トン(17年度:1,866トン)と17年度より13.1%増え、再利用量は約422トン(17年度:約434トン)、18年度末時点でフロン類回収業者が保管していた量は約159トン(17年度末:約158トン)となっていた。
なおフロン類回収率が依然として低いことから、環境省と経済産業省は19年10月に施行された「フロン回収・破壊法」の改正内容にもとづき、フロン類の回収・破壊の徹底を推進していくとしている。【環境省】