一般財団法人環境イノベーション情報機構
メロ、オキアミの操業条件が策定 南極海洋生物資源保存委員会第26回年次会合
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.11.07 【情報源】水産庁/2007.11.05 発表
南極海洋生物資源保存委員会(CCAMLR)の第26回年次会合が、2007年10月22日から11月2日まで、オーストラリア・タスマニア州ホバートで開催された。同委員会は、南極の海洋生物資源保存管理のために1982年に設立された地域漁業管理機関で、現在日本を含む24か国とECが加盟している。
今回の会合では、(1)メロの保存措置、(2)オキアミの保存措置、(3)深海漁業管理−−などの議題が検討された。
メロの保存措置としては、従来通り、我が国の2隻の漁船の開発漁業の操業が認められた。 オキアミの保存措置としては、漁獲可能量は昨年より若干減少したものの、現在の操業レベルに比して十分なものとなっている。我が国から1隻の漁船が操業を行う予定である旨を申請した。深海漁業管理については、2008年12月1日以降、脆弱生態系が発見された場合には、着底漁業はその海域での漁業を停止するか、重大な影響を防止するための措置を執ることで合意された。
また、ECが強く求めていた、IUU漁船の旗国に対して是正を要求し、最終的には貿易制限を可能とする保存措置については、アルゼンチンのみが、IUU漁業国を特定するという考え方は南極条約の精神に反するとして強く反対し、合意されなかった。【水産庁】