一般財団法人環境イノベーション情報機構
国交省屋上庭園、緑化してないタイル面と芝生で最大表面温度に23.7℃の差
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2007.08.27 【情報源】国土交通省/2007.08.24 発表
国土交通省は2007年8月16日に、同省屋上庭園で記録されたデータから、「屋上100平米分を芝生に緑化すると、そのヒートアイランド抑制効果は6畳用の家庭用エアコン10台を最小能力で24時間稼働させた冷却能力に相当する」という分析結果をまとめ、07年8月24日付けで公表した。07年8月16日は、岐阜県多治見市や埼玉県熊谷市で国内最高気温の40.9度が記録された日で、東京も猛暑日(1日の最高気温が35℃以上の日)だった。
国土交通省によると、同省屋上庭園ではこの日、緑化されていないタイル面は14時前頃に最高表面温度56.1℃を記録したが、芝生表面の最高表面温度は14時過ぎ頃の32.8℃にとどまり、同じ時間帯での表面温度差は最大23.7℃まで開いていた(注1)。
熱流出入量を比較すると、緑化されていないタイル面への熱流入量は1平米あたり約5.1メガジュール、放出量は約5.3メガジュールだったのに対し、芝生面では熱の流出入はほとんど確認されなかったという。
今回の国交省のヒートアイランド抑制効果分析結果は、この熱放出量の差から、屋上緑化により放出が抑制された熱量を推計したもの。【国土交通省】
(注1)タイル部分と芝生部分の最高温度観測時間帯がずれているため、同じ時間帯での最大表面温度差はそれぞれの最高表面温度の差にはならない。