一般財団法人環境イノベーション情報機構
川内川・高梁川・土器川・淀川各水系の河川整備基本方針を策定
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2007.08.16 【情報源】国土交通省/2007.08.16 発表
社会資本整備審議会に対し国土交通大臣が意見を求めていた、川内川・高梁川・土器川・淀川−−各水系の河川整備基本方針が、同審議会・河川整備基本方針検討小委員会での審議を経て、平成19年8月16日付けで策定され、同日の官報で公表された。河川整備基本方針は、治水、利水、河川環境など、各水系の河川管理の総合的・長期的な方針を定めるもので、河川環境については整備・保全・維持管理に対する考え方を明らかにしている。
今回策定された高梁川水系の「河川整備基本方針」には、アユなど回遊性魚類の遡上環境、生息環境の確保、タナゴなどの重要種の産卵場・生息場保全、帝釈峡をはじめとする渓谷部の景観保全、地域の象徴としての下流部の河川景観の維持・形成が、川内川水系の「河川整備基本方針」には、上流部河道掘削にあたっての天然記念物チスジノリ・カワゴケソウへの配慮、中流部の瀬、淵、ワンド、礫河原などの保全が、それぞれ河川環境整備・保全に関わる項目として盛りこまれている。
また土器川水系の「河川整備基本方針」には、中流部の河道掘削にあたっての河畔林の一部存置、下流部の河道掘削にあたっての既存みお筋、礫河原保全への配慮、流域でのため池、支川、農業用水路などの水路ネットワークの連続性確保による魚類の生息環境の維持、淀川水系の「河川整備基本方針」には、琵琶湖本来の季節的な水位変動の確保による琵琶湖・淀川流域の特徴ある生物の生息・生育空間保全、ヨシ帯、ワンド・たまりなどの水際環境の保全・再生などが、同じく河川環境整備・保全に関わる項目として示されている。【国土交通省】