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環境ニュース[国内]

柏崎刈羽原発で把握された中越沖地震によるトラブル状況公表 19年7月23日午後3時時点

エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.07.24 【情報源】原子力安全・保安院/2007.07.23 発表

東京電力(株)は平成19年7月23日、新潟県中越沖地震(注1)発生後の柏崎刈羽原発各プラントの状況について、同日午後3時までに把握された内容を公表するとともに、原子力安全・保安院に情報提供した。
 この公表内容には、1号機消火系配管の損傷により、原子炉複合建家地下5階に流れ込んだ溜まり水(最大漏えい量:2,000立方メートル)、6号機から海に放出された漏水(放射能量:約9万ベクレル。放出停止済み)、7号機主排気筒からのヨウ素・粒子状放射性物質検出、1〜7号機の放射線管理区域での使用済燃料プール水の漏れなど、放射性物質にかかわるトラブル15件と、固体廃棄物貯蔵庫内での数100本のドラム缶転倒など、放射性物質にかかわらないトラブル52件が含まれている(注2)。
 また、原子力安全・保安院に情報提供された内容には、(1)6号機の漏水は、使用済燃料プールから溢れ出た水が電線管の中に流入後、ケーブル貫通部を通じて、放射線非管理区域の3階床面に滴下し、さらに排水口を通じ海に放出されたとみられること、(2)23日の測定結果では、7号機の主排気筒からヨウ素・粒子状物質が検出されなかったこと、(3)1〜7号機放射線管理区域で発生した水溜まりについて、3、7号機での拭き取り作業を終了したこと−−などが含まれている。
 なお、情報提供を受けた原子力安全・保安院は同日、7号機主排気筒からヨウ素・粒子状放射性物質が検出されなかったことは、保安院の職員もデータで確認していること、また6号機・7号機から放射性物質が放出された件について、その推定移動経路の確認作業に保安院が立ち会う予定であること、柏崎刈羽原発の主排気筒放射線モニタや
モニタリングポストに、異常値が確認されていないことを報告した。
 さらに、薦田康久・原子力安全・保安院長が新潟県を訪問し、新潟県知事、柏崎市長、刈羽村長と意見交換を行ったことも、23日に公表された。【原子力安全・保安院】 

(注1)新潟県中越沖地震は19年7月16日、柏崎刈羽発電所から約9キロメートル離れた新潟県中越沖を震源として、マグニチュード6.8の規模で発生した地震。当時柏崎刈羽原発の1号機、5号機、6号機は停止中だったが、運転を行っていた2号機、3号機、4号機、7号機は自動停止した。
(注2)20日までに発表した内容との重複を含む。

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