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環境ニュース[国内]

建築物のライフサイクルエネルギーマネジメントツール・バージョン2を希望者に公開

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2007.07.20 【情報源】国土交通省/2007.07.19 発表

 国土交通省官庁営繕部は平成19年7月19日、みずから開発した建築物のライフサイクルエネルギーマネジメント(LCEM)ツールのバージョン2をウエッブサイトから希望者に公開した。
 国交省のLCEMツールはもともと、官庁施設の企画、設計、施工、維持管理、改修、解体の各段階を通じて、省エネを推進することを目的として開発されたもので、パソコン上に実際の設備システムの稼働状況を模擬的に創り出し、省エネ性能の評価を行うことが可能。
 また、設計から運用までどの段階にも共通して使用でき、エネルギー利用がピークを迎える盛夏・真冬のほか、オフピーク時のエネルギー利用の模擬分析ができる−−などの特徴がある。
 官公庁施設で使用するだけでなく、民間施設でのエネルギー管理にも有効なことから、国土交通省は06年7月に「LCEMツール・バージョン1」を希望者に公開した上で意見を求めたところ、これまでに1,500件以上の配信申し込みとツールに対する意見が寄せられたという。
 今回公表された「LCEMツール・バージョン2」はこれらの意見を踏まえて、評価対象の設備機器・システムの拡充(注1)などの改訂を行ったもの。
 ツールは専用サイトで利用許諾条件に同意し、利用者情報を登録することで入手できる。【国土交通省】

(注1)バージョン1の評価対象設備機器・システムは、直だき吸収冷温水機(冷水運転)、空気熱源ヒートポンプユニット(冷水運転)、冷却塔(開放形,吸収冷温水機用)、ポンプ、変流量制御。これに対し、バージョン2の評価対象は、バージョン対応機器・システムの冷水・温水運転、遠心冷凍機、冷却塔(開放形/密閉形、吸収冷温水機用/遠心冷凍機用)、ユニット形空気調和機、空調室オブジェクト、熱源・ポンプ台数制御、変風量制御、外気冷房制御、全熱交換器制御、排熱回収システム(排熱投入
型吸収冷温水機)、水蓄熱システムに拡充されている。

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