一般財団法人環境イノベーション情報機構
北陸電力、志賀原発の耐震安全性について追加報告
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.06.04 【情報源】原子力安全・保安院/2007.06.01 発表
北陸電力(株)は、平成19年3月25日に発生した「19年能登半島地震」に関する志賀原発の耐震安全性の追加報告を19年6月1日付けで、原子力安全・保安院に提出した。「19年能登半島地震」は志賀原発から約18キロメートル離れた能登半島沖で発生したマグニチュード6.9の地震。発生時には志賀原発1、2号機とも停止中だったが、敷地内では大きな揺れが観測された。
このことを踏まえ、北陸電力は志賀原発の各施設を点検。地震によって安全上問題となる損傷は確認されていないとする耐震安全性の評価報告を19年4月19日付けで保安院に提出していた。
今回の追加報告は、4月の報告時点では耐震安全性の確認が終了していなかった1、2号機タービン建屋内と海水熱交換器建屋内の安全上重要な機器・配管、排気筒の耐震健全性が確認できたとするもの。
また、今回の地震の観測データ中、長周期側の一部周期帯で、原発設計時に想定した地震動を上回る揺れが見られたことを踏まえ、長周期側で今回の地震動を上回る地震動を想定し、この周期で最も揺れやすくなるタービン建屋基礎版上の原子炉補機冷却水系配管・排気筒の耐震安全性を確認したところ、各施設とも安全性に余裕があったことがあわせて報告されている。
なお保安院は、今後、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会で、専門家の意見を聴きながら、この報告の内容を厳正に確認していくとしている。【原子力安全・保安院】