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環境ニュース[国内]

大阪府の事業提案を採択 19年度エコ燃料実用化地域システム実証事業

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2007.04.13 【情報源】環境省/2007.04.13 発表

 環境省は、事業実施者の公募を行っていた平成19年度「エコ燃料実用化地域システム実証事業」で、大阪府の事業提案を採択したことを19年4月13日付けで公表した。
 この事業は、大都市圏で実用化段階に近い規模のバイオエタノール3%混合ガソリン(E3)の流通体制を構築し、自立的なエコ燃料生産・利用システムの成立を実証することが目的。
 植物バイオマスの燃焼時に放出されるCO2は、「光合成により大気中から吸収したCO2の再放出であり、大気中のCO2を増加させない」と京都議定書で位置づけられているため、バイオエタノールをガソリンに混合したE3の利用は、CO2排出削減への効果が期待できる。日本の京都議定書目標達成計画でも、22年度に原油換算50万キロリットルのバイオマス由来燃料の導入を見込んでいる。
 大阪府の提案は、バイオエタノール・ジャパン・関西(株)が製造する建設廃木材を原料とするバイオエタノールを調達し、中国精油(株)岡山油槽所でE3を製造した上で、大阪府域10〜15箇所程度のガソリンスタンドで販売するというもの。あわせて、E3の品質管理手法や社会的受容度についての検証、E3利用拡大のための取組み、E3製造・流通・販売に関する事業性・採算性の評価も行うとしている。
 E3の製造・販売の開始は、必要な設備整備後の19年8月初旬から開始される予定で、販売価格は大阪府で販売されているレギュラーガソリンの平均価格と同程度と想定されている。
 また、品質管理手法・社会受容性の検証は、事業の共同実施者、E3利用者、学識経験者らで構成する評価委員会の助言を得ながら進めるとされている。【環境省】

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