一般財団法人環境イノベーション情報機構
「東京湾再生のための行動計画」に関する第1回中間評価を公表
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2007.03.15 【情報源】国土交通省/2007.03.14 発表
平成19年3月13日に開催された第5回東京湾再生推進会議で、「東京湾再生のための行動計画」にもとづく取組状況の第1回中間評価がまとまった。「行動計画」は、東京湾再生に向け、15年度からの10年間に達成すべき目標や、目標達成のための施策内容を示した計画で、東京湾再生推進会議が15年にまとめた。
今回の中間評価は、同計画にもとづく15年度から17年度までの取組みの進捗状況、その評価結果、今後の取組方針、新たな取組み内容を示したもの。
今後の取組方針としては、(1)下水道の普及・改善、流域の森林整備など「陸域負荷削減対策」と、汚泥浚渫、浮遊ゴミ回収、浅場・海浜造成などの「海域環境改善対策」の更なる推進、(2)多様な主体の協働による効率的なモニタリング体制構築、(3)アピールポイントの「改善後のイメージ」(注1)達成度に関する評価方法の検討、(4)お台場での水質浄化実験、東京湾口部を航行するフェリーによる水質・流況観測など実験的な取組みの継続、(5)1年度ごとの検証実施と、流域住民への普及・啓発イベントの充実−−が示された。
また、新たな取組内容としては、(一)東京湾沿岸住民だけでなく、東京湾流域住民にも取組みを周知すること、(二)多様な主体による東京湾再生を推進すること、(三)アピールポイントについての情報発信、イベント開催の実施、(三)東京湾での水質予測高度化の試み、東京湾−東京港−京浜運河周辺での生態系ネットワークに関する調査の実施−−が示された。【国土交通省】
(注1)施策の改善効果を市民が体感・実感できる場所として選定された、重点エリア内の地域。具体的には「いなげの浜〜幕張の浜周辺」、「三番瀬周辺」、「葛西海浜公園周辺」、「お台場周辺」、「多摩川河口周辺」、「みなとみらい21周辺」、「海の公園・八景島周辺」の7か所が選ばれ、それぞれめざすべき「改善後のイメージ」が示されている。