一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ・地球環境変動学術諮問委員会 G8&EU議長国としての気候変動政策を提言
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.02.23 【情報源】/2007.02.12 発表
地球環境変動学術諮問委員会(WBGU)は2月12日、ドイツ連邦環境省に、ポリシーペーパー「環境政策への新しい刺激:ドイツの2つの議長国のチャンスを活かす」を提出した。同委員会は、危険な気候変動を回避するために、次の10年間で現在のトレンドを変更し、2050年までに温室効果ガスを1990年レベルから半減化しなければならない と主張。今年、ドイツがEU議長国およびG8議長国を務めることは、地球規模の温暖化対策を進める上でよいチャンスとなるとしている。勧告の主なポイントは以下のとおり。
●EUのリーダーシップの強化:温室効果ガス排出削減目標の達成、EU排出量取引制度の発展、化石燃料・原子力発電への補助金の廃止など。
●G8イノベーション協定の締結:G8+5(ブラジル、中国、インド、メキシコ、南アフリカ)による「脱炭素イノベーション協定」の締結(エネルギー効率化指標、CO2排出基準、エネルギーシステムの脱炭素化のためのロードマップづくりなどを盛り込む)。
●国連の枠組みでの気候保護:気温の上昇を最大2度に抑える上限値の導入、工業国による野心的な削減目標、約束体制への新興経済国・途上国の参加、適応対策など。
【ドイツ連邦環境省】