一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁、北海道佐呂間町の竜巻強度を藤田スケール「F3」と評価
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.12.15 【情報源】気象庁/2006.12.15 発表
気象庁は2006年11月7日に北海道佐呂間町で発生した竜巻の強度を藤田スケール(注1)で「F3(約5秒間の平均秒速が70〜92メートル)」とする評価結果を06年12月15日付けで発表した。佐呂間町では11月7日13時30分頃、活発な雷雲が通過し、突風が発生。死者9名、負傷31名、住家全壊7棟、同半壊7棟、同一部損壊25棟(注2)を数える被害が発生している。
今回の気象庁の評価は「住家1軒が原形をとどめず倒壊した」、「非住家である工事事務所が飛散し瓦礫状態となった」、「他の自動車の上に乗り上げた自動車があり、持ち上げられた可能性がある」などのF3を示す被害状況を複数確認したことを根拠としている。
藤田スケールでは、F3規模の竜巻が起こった場合の被害状況を、「壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。汽車は転覆し、自動車が持ち上げられて飛ばされる。森林の大木でも、大半は折れるか倒れるかし、また引き抜かれることもある」と区分している。
(注1)竜巻の強度を推定するために、1971年にシカゴ大学の藤田哲也氏が考案した基準。
(注2)06年12月14日18時消防庁発表による。【気象庁】