一般財団法人環境イノベーション情報機構
日中韓環境教育ネットワークによるワークショップ・シンポジウムを金沢市で開催
【環境学習 その他(環境学習)】 【掲載日】2006.10.31 【情報源】環境省/2006.10.30 発表
2006年10月27、28日の両日、石川県金沢市金沢ニューグランドホテルで、日中韓3か国の環境教育専門家による第7回ワークショップと、市民向け環境教育に関する公開シンポジウムが開催された。このワークショップとシンポジウムは、00年に日中韓三か国環境大臣会合(TEMM)で合意された「環境共同体意識の向上」の取組みのうち、「環境教育ネットワーク」による事業として開催されたもの。
10月27日のワークショップは、「若年層が参画する環境教育の事例」、「環境教育を軸とした町づくり、地域づくり」の2テーマにより、非公開で実施された。
このうち「若年層が参画する環境教育の事例」については、日本から青年環境NGO「A SEED JAPAN」の活動、中国から清華大学の環境保全活動の取組み、韓国からローカルラジオ放送を取り入れた活動事例などが紹介された。
また「環境教育を軸とした町づくり、地域づくり」については、日本からは兵庫県立コウノトリの郷公園で行われているコウノトリの野生化の取組み、中国からは北京市内にあるコミュニティでの木や花を植える活動、韓国からはナショナルトラストの動向などについて説明が行われた。
一方、28日に公開で開催されたシンポジウムでは、「日中韓3カ国の沿岸地域における環境教育」というテーマの下、早川和一・金沢大学大学院自然科学研究科教授によるナホトカ号の重油流出被害を解説した基調講演がおこなわれたほか、日中韓の環境教育専門家が沿岸都市での海に関わる環境教育について事例を発表。日本からは「グリーン・ビーチいしかわ」の取組み、中国からは大連市の環境保護活動、韓国からは国内での海洋環境教育レビューが紹介された。【環境省】