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環境ニュース[国内]

国環研の研究情報誌、微小粒子の健康影響に関する研究成果を紹介

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2006.10.30 【情報源】国立環境研究所/2006.10.27 発表

 独立行政法人国立環境研究所の研究成果をわかりやすく紹介している情報誌「環境儀」の第22号「微小粒子の健康影響―アレルギーと循環機能―」が刊行された。
 今回は同研究所の小林隆弘・環境健康研究領域上席主席研究員がインタビューに登場。
 ディーゼル排気中の微小粒子(DEP)とアレルギー反応との関係、粒径2.5マイクロメートル以下の微小粒子(PM2.5)の中でも特に小さいナノ粒子(粒径0.1マイクロメートル=100ナノメートル以下の粒子)が呼吸機能や循環機能に与える影響についての研究のようすを、動物に対する曝露実験の結果を中心に紹介している。
 モルモットを使ったDEPの曝露実験では、ディーゼル排気がモルモットのアレルギー抗体を増やし、鼻粘膜などの炎症を引き起こしていることが実証されたという。
 また、世界的にも関心が高まっているナノ粒子の影響評価研究の中で、国立環境研究所が世界で初めて排気中ナノ粒子の生体影響の研究に着手し、その体内での動態、呼吸器の自然免疫応答、肺炎症状、循環機能、毒性・生体影響評価−−におよぼす影響についての研究を進めていることが報告されている。
 「環境儀」第22号は、国立環境研究所のホームページから閲覧可能なほか、残部がある場合は冊子版の入手も可能。入手についての問い合わせ先は同研究所環境情報センター情報企画室出版普及係(電話番号:029−850−2343、電子メールアドレス:pub@nies.go.jp)まで。また「国立環境研究所友の会」会員には刊行ごとに継続的に送付を行っている。【国立環境研究所】

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