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環境ニュース[国内]

17年度ジュゴンと藻場の広域的調査の結果概要まとまる

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.09.05 【情報源】環境省/2006.09.05 発表

 環境省が平成17年度に実施した「ジュゴン藻場の広域的調査」の結果概要が18年9月5日に公表された。
 ジュゴンは、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物種の国際取引に関する条約)では、最も厳しく規制される付属書1リストに登録されている哺乳動物。とりわけ沖縄のジュゴンは、世界的な分布の北限と言われ、生息数も非常に限られていると推測されている。
 「ジュゴン藻場の広域的調査」は沖縄本島周辺海域に生息するジュゴンの保護策検討のための基礎資料として環境省が13年度から実施しているもの。
 17年度は(1)過去にジュゴンの食跡が近辺の多く確認されている海草藻場の利用状況調査、(2)航空機によるジュゴンの行動調査−−などが実施された。
 このうち食跡調査は、7月から8月にかけての夏季調査(対象地域:沖縄本島東海岸北部の嘉陽(かよう)沿岸の1か所)と、11月から3月にかけての冬季調査(対象地域:嘉陽および沖縄本島西海岸中部の古宇利(こうり)島南部の藻場計4か所)を実施。
 夏季調査では63本、冬季調査では89本、ジュゴンによる食跡が確認されたことが報告されている。
 一方、3回実施した航空機によるジュゴンの行動調査では、のべ8頭(単独で4回、2頭で2回)のジュゴンを観察することに成功したとしている。
 なお環境省では、これまでの調査結果を踏まえて、18年度には16年度から実施している地元関係者との意見交換を継続するとしている。【環境省】

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