一般財団法人環境イノベーション情報機構
美浜3号機の高経年化対策 保安院が技術評価結果を原安委に報告
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.07.28 【情報源】原子力安全・保安院/2006.07.27 発表
原子力安全・保安院は平成18年5月18日、関西電力(株)から提出された美浜原発3号機の高経年化対策技術評価報告書の審査結果を原子力安全委員会に報告した。原発の高経年化対策としては、平成8年4月にまとまった「高経年化に関する基本的な考え方」に基づき、原発の運転開始後30年をめどに、設置者が原発を構成する各機器・構築物の高経年化に関する技術評価を実施するとともに、それ以降の具体的保全計画を策定することになっており、15年10月からは「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」により、この技術評価と保全計画策定が義務化されている。
関西電力が実施した美浜3号機の高経年化技術評価結果は、日常的な保全活動に加えて、約50機器に対して策定した追加的な長期保全計画を適切に実施することで、機器・構築物の健全性は、運転開始後60年まで維持できるとするもの。
保安院はこれらの内容を「妥当」であるとしている。また、長期保全計画に基づく追加的保全策の実施状況、結果、適切性を定期検査、定期安全管理審査、保安検査で確認する方針だ。【原子力安全・保安院】