欧州委員会ディマス環境委員　G8サミットを前に　気候変動について演説

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.07.12 【情報源】EU／2006.07.07 発表

　欧州委員会のディマス環境委員は、ベルギーのブリュッセルで開催された「G8＋5　気候変動ダイアローグ」において、気候変動に関する演説を行った。
　今月開催されるG8サンクトペテルブルク・サミットでは、エネルギー安全保障やエネルギー需要について議論される。ディマス委員は、エネルギーに関する議論は、気候政策の中心となるものだと述べ、G8のエネルギー政策は、エネルギー供給や競争力の問題と気候変動問題とのバランスをとらなければならないと強調。EUとして、エネルギー効率の改善や再生可能エネルギーの拡大に取り組んでいく方針を示した。欧州委員会は、2020年までに予測されるエネルギー消費量の20％を節約するため、具体的な対策を盛り込んだエネルギー効率行動計画を提出する予定。また、EU加盟国からは、バイオ燃料の割合を2015年までに8％、再生可能エネルギーのシェアを15％に拡大するという目標が提案されている。
　また、国際的な取組みに関しては、EUは、引き続き、国連気候変動枠組み条約に基づく多国間交渉に貢献していくとしつつ、他の国々が参加するための革新的な方法を受け入れる用意もあると述べ、EU・中国、EU・インドといった新しい協力関係の例を挙げた。【欧州委員会環境総局】