一般財団法人環境イノベーション情報機構
東北電力が女川1号機原子炉建屋基礎地盤に関する耐震安全性評価結果を保安院に報告
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.06.13 【情報源】原子力安全・保安院/2006.06.12 発表
東北電力(株)は平成18年6月12日、女川原子力発電所(宮城県牡鹿郡女川町・石巻市)1号機の原子炉建屋基礎地盤に関する追加評価結果を原子力安全・保安院に提出した。女川原発では、17年8月16日に発生した宮城県沖地震の際の観測データの中に、設計時に想定した以上の揺れがあったことを示す内容が含まれていたため、東北電力はこれまでに1〜3号機について、限界的なプレート境界地震・最大規模のスラブ内地震を踏まえた地震動(安全確認地震動)を利用した地震応答解析により、「耐震安全性は確保される」という内容を含む耐震安全性詳細評価結果を保安院に報告し、すでに2、3号機の報告については保安院により、内容が妥当性だとされている。
18年5月19日に保安院に提出されたばかりの1号機の報告については、現在保安院がその妥当性を検討中の段階だが、今回の追加評価では、1号機の原子炉建屋基礎地盤が十分な支持力、すべりに対する抵抗力を持ち、沈下量も小さいことから、「(地盤の上でも)耐震安全性が確保されることを改めて確認した」としている。
なお保安院は今回の内容も含めた1号機の耐震安全性について、耐震・構造設計小委員会で検討していく方針。【原子力安全・保安院】