一般財団法人環境イノベーション情報機構
ハフニウム板型制御棒のひび 東電と中電が原因と対策に関する報告書提出
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.05.29 【情報源】原子力安全・保安院/2006.05.26 発表
東京電力(株)と中部電力(株)はハフニウム板型制御棒(注1)にひび・破損がみつかった件での原因と対策に関する報告書を平成18年5月26日に原子力安全・保安院に提出した。ハフニウム板型制御棒については、18年1月に東電・福島第一原発6号機で使用されていた制御棒にひび・破損がみつかったことをきっかけに、全沸騰水型原発のハフニウム板型制御棒に対する調査が実施されており、これまでに442本の同制御棒について点検が終了し、うち59本にひびの発生が確認されている。
なお報告を受け取った保安院は、専門家の意見を聞きながら、今回提出された報告書の内容の妥当性を精査していく方針。精査の結果は取りまとめ次第、公表するとしている。
(注1)ハフニウムは原子番号72の元素。チタン族元素の一つで熱中性子の吸収断面積が大きいため、原子炉の制御棒の材料に利用されている。制御棒は炉心内で生成される中性子数を調整し、原子炉出力を制御する棒または板状物質。【原子力安全・保安院】