一般財団法人環境イノベーション情報機構
教育施設965機関で吹き付けアスベスト飛散のおそれ
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.05.02 【情報源】文部科学省/2006.05.01 発表
文部科学省は平成18年3月に、教育関連施設での吹き付けアスベスト(石綿)使用実態調査結果を公表した際に、調査未完了としていた機関の18年3月末時点での報告をまとめ、18年5月1日付けで公表した。この実態調査は、文科省が17年7月に国公私立学校、公立の社会教育施設、社会体育施設、文化施設、所管の独立行政法人、認可法人、特殊法人などに対し、8年度以前に竣工した建築物に使用されている、吹き付けアスベスト、吹き付けロックウール、吹き付けひる石などを調査し報告するよう求めていたもの。
18年3月の公表時に調査が完了していた機関は全調査機関数15万1,925の99.8%にあたる15万1,626機関で、残り299機関が調査未完了とされていた。
公表内容によると、299機関のうち、3月末までに調査が完了したのは236機関。
吹き付けアスベストなどを使用した部屋があると回答したのは66機関で、うち対策を実施済みの部屋がある機関は29機関、未対策の部屋がある機関は46機関。ただし、46機関中39機関では飛散のおそれがないため、未対策で飛散のおそれがある部屋がある機関は7機関だとしている。
18年3月の発表内容とあわせると、吹き付けアスベストなどを使用した部屋があると回答したのは8,580機関、うち未対策で飛散のおそれがある部屋がある機関は965機関となった。【文部科学省】