一般財団法人環境イノベーション情報機構
優良35事例を紹介 環境コミュニケーションの手引書作成
【エコビジネス 環境報告書】 【掲載日】2006.04.12 【情報源】経済産業省/2006.04.12 発表
日本企業が利害関係者(ステークホルダー)を対象に実施している環境コミュニケーションの優良事例35例を掲載した手引書「企業の赤信号を緑に変える35のアイデア」が06年4月12日に公表された。この手引書は、35の優良事例を「売上を伸ばす」、「組織を活性化する/人材を獲得する」、「商品を開発・改善する/コストを削減する」、「信頼を構築する/リスクを削減する」、「ブランドを構築する」−−5領域にわけて紹介するとともに、有識者による環境コミュニケーションの解説、中堅・中小企業での環境コミュニケーション取組み状況に関するアンケート調査結果、家電量販店での環境広告提示による購買行動変化の実証実験結果−−を掲載している。
掲載事例には、風力発電を利用して製造したオーガニックコットンタオルの商標を「風で織るタオル」とし、売り上げを伸ばした池内タオル(株)の事例、消費者との地道な対話の継続により、食品トレーのリサイクル商品市場を創成した(株)エフピコの事例などがある。
また、家電量販店での実証実験は、食器洗い乾燥機の環境改善効果を示す情報を折り込みチラシや売り場に掲載・掲示し、消費者の行動をみたもので、売り場の掲示だけを行った2店舗では売り上げに変化がなかったが、チラシと売り場での掲示の両方を実施した他の2店舗では、他店舗と比べいずれも2倍以上の売り上げ増がみられたことが報告されている。
手引書は、全国の地方経済産業局、地方自治体、商工会議所、図書館などに配付するほか、経済産業省の環境経営・環境ビジネス支援政策のサイトからもダウンロードが可能。【経済産業省】