一般財団法人環境イノベーション情報機構
基準値満たす住居81.4% 16年度全国自動車交通騒音常時監視結果
【大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2006.04.03 【情報源】環境省/2006.03.31 発表
環境省は全国の自動車交通騒音の状況について都道府県が平成16年度に行った常時監視の結果を取りまとめ、18年3月31日に発表した。自動車騒音の常時監視は11年の騒音規制法の改正により、12年度から都道府県と騒音規制法政令市が行う事務となっており、監視にあたっては、騒音環境基準で定められた面的評価(道路に面する代表的な地域内で、住居の騒音レベルが基準値を超過している戸数や超過割合を算定し評価すること)の実施を基本としている。
なお16年度の評価は、170ある対象地方自治体中、165自治体で実施され、評価住居は対象総延長1万3,222キロメートルの道路に面する(注1)266万3,100戸に及んだ。
このうち、昼夜いずれかが基準値を超過した住居は約49万5,900戸(18.6%)あり、うち夜間に環境基準を超過していたのは約47万3,900戸(17.8%)。昼間(6時〜22時)・夜間(22時〜6時)とも基準値を満たしたのは約216万7,000戸(81.4%)だった。
昼夜ともが基準値を満たした住居の割合は、12年度76.9%、13年度77.6%、14年度80.1%、15年度80.7%であり、面的評価開始後、ほぼ横ばいとなっている。
なお、幹線道路に面する住居約110万9,500万戸に絞ってみたデータでは、昼間または夜間で環境基準を超過していた住居は32万4,800戸(29.3%)、夜間に基準値を超過していた住居は30万7,300戸(28.6%)、昼間・夜間とも環境基準を達成していた住居は78万4,700戸(70.7%)で、全データ中より基準超過率が高まっている。
(注1)道路端から50メートルの範囲にある住居。【環境省】