一般財団法人環境イノベーション情報機構
革新的原子力システム技術開発事業 14〜16年度採択課題の中間・事後評価結果公表
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.03.30 【情報源】文部科学省/2006.03.29 発表
文部科学省は平成14年度から公募により実施している「革新的原子力システム技術開発事業」の14・15・16年度採択課題の中間・事後評価結果をまとめ、18年3月29日に公表した。この事業は、原子炉や核燃料サイクル施設の規模や方式にとらわれない多様なアイデアを公募し、産学官の連携を重視した競争的な研究開発を実施することにより、原子力の基盤的研究分野での産学官連携の強化、革新性の高い原子力技術の開発に貢献する基盤的要素技術の育成−−をめざしたもの。
今回、中間評価がまとめられたのは15年度の原子炉分野採択課題である「強い核不拡散性を持つプルトニウムを生成する革新的原子炉の技術開発」、16年度の革新的原子力システム技術開発分野採択課題である「フッ化技術を利用した次世代高経済性再処理法に関する技術開発」、「ガス冷却炉の実用化に必須の高性能大容量ガス/ガス熱交換器の技術開発」。
また事後評価がまとめられたのは、14年度の原子炉分野、核燃料サイクルシステム技術分野の採択課題である「鉛ビスマス冷却直接接触沸騰水型小型高速炉に関する技術開発」、「加速器駆動核変換システムの技術開発」、「ウラニルイオン選択的沈殿法による簡易再処理システムの開発」、「全アクチノイド回収使用済み核燃料簡易処理法に関する技術開発」、「超臨界二酸化炭素リーチング応用技術による放射性廃棄物の低減に関する技術開発」、16年度の実現可能性調査分野採択課題である「高純度酸化ウランの電気化学的な回収に関する予備的検討」、「温度スイングクロマト分離法のための生体模倣ゲルの検討」。
いずれも有識者から構成される「革新的原子力システム研究開発検討会」の意見を踏まえて、aからdまでの4段階評価の「b(技術開発を継続すべきだが、計画を一部調整する必要がある)」と評価された。【文部科学省】