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環境ニュース[国内]

欧州委員会 新廃棄物戦略を提案−欧州をリサイクル社会に

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2005.12.28 【情報源】/2005.12.21 発表

 欧州委員会は廃棄物の発生抑制とリサイクルに関する新戦略を提案した。この長期戦略は、欧州を、廃棄物を捨てることを避け、資源として利用するリサイクル社会に変革することを目的としている。
 EUでは、1995年から2003年にかけて、GDPと一般廃棄物が19%増加した。このため、リサイクルが大きく進んだ一方、環境上、最も問題がある埋立が、あまり減少しなかった。現在求められていることは、廃棄物政策の近代化、拡大である。例えば、企業、公共機関は、廃棄物による汚染のみならず、モノのライフサイクルを考慮する必要がある。また、廃棄物の発生抑制、リサイクル及びリカバリーを通じて、廃棄物政策が、資源の利用に伴う環境影響をどのように効率的に抑制できるか、考慮する必要がある。EUの法令は、リサイクル活動を促進する適切な規制環境を創出しなければならない。
 第1段階として、新廃棄物戦略では、1975年の廃棄物枠組み指令(75/442/EEC)を改正し、リサイクル基準を設け、各加盟国に廃棄物発生抑制プログラムの策定を義務付けることを提案する。この改定により、より良い規制のため、法令を統合し、合理化し、そして明確化することになる。同戦略に盛り込まれた、廃棄物枠組み指令の改正点は以下のとおり。
廃棄物政策の重点を、資源の利用方法の改善に置く。
●義務的な国別廃棄物発生抑制プログラムを、改正指令の施行後、3年間で完成させる。
リサイクルされた特定の廃棄物は、もはや廃棄物ではないとする、一定の条件を示す環境基準を設定し、リサイクル市場を改善する。
●定義の明確化、規定の合理化、有害廃棄物に関する指令(91/689/EEC)及び廃油に関する指令(75/439/EEC)の統合により廃棄物法令を簡素化する。
 なお、本戦略は、同日に提案されている、「資源に関する分野別戦略」から得られる知見の上に立脚することとなる。廃棄物戦略及び資源戦略は、第6次環境行動計画に基づき策定される、7つの分野別戦略のうちの2つである。【欧州委員会環境総局】

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