一般財団法人環境イノベーション情報機構
汚染判明地域の86.8%で対策事業完了 16年末までの農用地土壌汚染対策状況
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2005.12.20 【情報源】環境省/2005.12.20 発表
環境省は都道府県が平成16年度に実施した農用地の土壌汚染細密調査の結果と16年度に実施された農用地土壌汚染対策の状況を17年12月20日までにまとめ、公表した。この調査は土壌汚染のおそれのある農用地での汚染状況把握と汚染が明らかになっている地域での汚染範囲確定のために実施しているもので、土壌と農作物について中に含まれる有害物質量を分析測定している。
16年度は全国7地域・計1,483ヘクタール・340地点でカドミウムについての調査を行ったが、基準値以上の汚染が検出された地域はなかった。
16年度の農用地土壌汚染対策の進捗状況としては、福岡県大牟田地域(昭和開西部、昭和開北部)100ヘクタールが対策地域に新規指定、群馬県渡良瀬川流域地域0.3ヘクタールが対策地域に追加指定され、両地域について対策計画が策定された。
一方、鳥取県小田川地域53.4ヘクタールが対策地域指定から解除された。
なお16年度末までに、汚染が明らかになった全134地域の累計面積7,327ヘクタールに対し、対策事業完了面積の割合は6,357ヘクタール(86.8%)で、うち国庫補助事業による対策実施面積は5,729ヘクタール、県の単独事業による対策実施面積は628ヘクタールだった。【環境省】