一般財団法人環境イノベーション情報機構
17年産国産米に含まれるカドミウム 1,931点中1点が食品衛生法基準値超過
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.12.19 【情報源】農林水産省/2005.12.16 発表
食糧庁は平成17年産の国内産米穀を対象として実施した、カドミウム含有調査の結果をまとめ、17年12月16日付けで公表した。17年産米カドミウム調査については、重点調査で295点、一般調査1,636点、計1,931点の米について調査を実施。
このうち福井県越前市産1点から食品衛生法に定められた基準1.0ppmを超える濃度のカドミウムが検出されたほか、安全性に問題はないが消費者に配慮し、(社)全国米麦改良協会が買入れ非食用としているレベル(0.4ppm以上1.0ppm未満のカドミウム含有 注1)の米も4県5市町村で計21点みつかった。
なお1.0ppm以上のカドミウムを含む米については福井県がすでに焼却処分を実施するとともに、この米穀生産地の土壌のカドミウム汚染除去対策を検討している。
0.4ppm以上1.0ppm未満のカドミウムを含む米21点については、(社)全国米麦改良協会が買入れ工業用ノリとして処分する予定。
(注1)0.4ppm以上1.0ppm未満のカドミウム含有米は、昭和45年から食糧庁が買入れ、工業用ノリなどの非食用として処理されてきたが、平成16年度からは政府買い入れが廃止された。現在は生産者・産地によるカドミウム含有米生産抑制の取組みを支援している(社)全国米麦改良協会が、結果的に生産されたカドミウム含有米の買い入れを行い、食品としての流通を防止している。【農林水産省】
【農林水産省】