一般財団法人環境イノベーション情報機構
30件目のCDM案件承認 中国山東省でのHFC23破壊事業
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.12.15 【情報源】経済産業省/2005.12.15 発表
経済産業省に申請されていた中国でのクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト1件が2005年12月14日付けで「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なCDMプロジェクトとなった。CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
今回承認されたプロジェクトの具体的内容は、三菱商事(株)と新日本製鐵(株)が申請した中国山東省のフッ素化学製品製造メーカー山東東岳化工股分有限公司でのHFC23の破壊プロジェクト(CO2排出削減量:年平均1,011万トン)。液中燃焼法による焼却炉を設置し、HCFC22の製造工程で副産物として発生するHFC23を分解する。
日本としては30件めの正式CDM案件にあたり、経済産業省がプロジェクトの支援を行うことになる。【経済産業省】