一般財団法人環境イノベーション情報機構
茨城県小川町の1養鶏場で鳥インフルエンザウイルスの抗体陽性確認
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.12.13 【情報源】農林水産省/2005.12.09 発表
茨城県小川町の(有)石川養鶏上吉影農場(飼養鶏数:約1万9,000羽・開放1鶏舎)で、平成17年12月9日までにH5亜型の鳥インフルエンザウイルス(注1)抗体が確認されたため、「抗体陽性のみつかった開放型鶏舎については、養鶏場内のすべての鶏を殺処分する」という防疫対応方針に基づき、飼養鶏に対する殺処分が命令された。石川養鶏上吉影農場は、17年8月25日に抗体陽性が確認された愛鶏園小川農場を中心とする半径5キロメートル以内の移動制限区域にある養鶏場。過去4回のウイルス検査ではいずれも陰性だったが、これまでは若い日齢のロットの鶏からしか検査のための材料を採取していなかったため、今回古い日齢の鶏も含めて検体を採材したところ、古い日齢の鶏から陽性が確認されたもの。
なお、農林水産省はこのような事例が他にないか茨城県へ調査するよう改めて指示した。
(注1)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】