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環境ニュース[国内]

未承認ワクチンの持ち込みを更に調査へ 鳥インフルエンザ感染経路究明チーム

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.11.02 【情報源】農林水産省/2005.10.31 発表

 茨城県・埼玉県の30以上の養鶏場で弱毒性鳥インフルエンザウイルスの抗体陽性が確認された件に関係して、農林水産省の高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム検討会が平成17年10月31日に開催され、同チームによる感染経路に関する中間報告書がまとめられた。
 中間報告書は、茨城県・埼玉県の31農場で分離されたH5N2亜型ウイルス(注1)が、グアテマラで00〜02年に分離された株やメキシコで05年に分離された株ときわめて近く、中米型のものであることを報告。
 中米から日本に直接飛来する野鳥が知られていないこと、メキシコやグアテマラからの家きん類輸入が停止されていることなどから、渡り鳥や輸入鳥類、輸入家きん肉を介した感染の可能性が低いと推定した一方で、中米型ウイルスそのものか、中米由来のウイルス株から作出された未承認ワクチンが人を介して持ち込まれた可能性について、さらに調査する必要があると指摘した。

(注1)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】

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