一般財団法人環境イノベーション情報機構
1,000平米以上の大規模民間建築物1万2,718棟で吹付けアスベストが露出
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2005.10.31 【情報源】国土交通省/2005.10.28 発表
国土交通省は平成17年10月25日までに判明した民間建築物での吹付けアスベスト使用実態調査の中間報告を17年10月28日に公表した。この実態調査は、昭和31年から平成元年までに施工された民間建築物のうち面積が1,000平米以上の大規模建築物に使用されている、吹き付けアスベスト、アスベスト含有吹付けロックウールを調査したもの。
公表内容によると、調査対象となった25万3,904棟のうち、10月25日時点で建築物所有者からの調査結果が報告された建築物は15万5,806棟、うち露出した吹付けがあると報告された建築物数は1万2,718棟だった。
なお国土交通省ではこの内容を受け、(1)報告がなかった所有者への継続調査を改めて地方公共団体に要請するとともに、(2)吹付けが露出している建築物の所有者に対し、除去、封じ込めなどの飛散防止対策の実施、対策時の関係法令遵守を地方公共団体を通じ指導する方針を固めた。
また、社会資本整備審議会建築分科会に設けたアスベスト対策部会で、中間報告を踏まえた今後の調査・対策方針を審議するとしている。【国土交通省】