一般財団法人環境イノベーション情報機構
04年度の日本の温室効果ガス総排出量速報値、90年比7.4%増に
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.10.21 【情報源】環境省/2005.10.21 発表
環境省が2005年10月21日に公表した04年度の日本の温室効果ガス総排出量速報値(注1)データで、04年度の日本の温室効果ガス総排出量が、京都議定書の基準年である1990年度の総排出量を7.4%上回る13億2,900万トン(二酸化炭素換算)だったことが判明した。エネルギー起源二酸化炭素の部門別排出量では、産業部門が90年度比0.8%減、運輸部門が同20.6%増、オフィスビルなどの民生業務・その他部門が同35.5%増、民生家庭部門が同30.0%増−−と、産業以外の各部門とも排出量増加を記録。総排出量も90年より約9,200万トン増加したとされている。
ただし03年度との比較では、総排出量は約1,000万トン(0.8%)減少している。
これは03年度は原発の長期停止で原発利用率が59.7%まで下がり、代わりに火力発電量が増加したのに対し、04年度は原発利用率が68.9%まで回復した上に、電力以外の燃料消費量が減少したためとみられる。
環境省によると、03年度、04年度とも原発が長期停止しなかった場合のCO2総排出量は、03年度で90年比3.4%増、04年度で4.6%増。04年度は03年度より基準年比1.2%分増加していたはずだという。
(注1)未入手データについては推計値であり、06年4月に公表予定の確定値とは誤差がありうる。【環境省】