一般財団法人環境イノベーション情報機構
福島第一2号機が手動停止 16年に続き原子炉再循環ポンプのインバータに警報
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.10.11 【情報源】原子力安全・保安院/2005.10.11 発表
定格電気出力で運転中だった福島第一原発2号機(沸騰水型、定格電気出力:78万4,000キロワット)で、平成17年10月9日23時58分、2台ある原子炉再循環ポンプ(注1)のうち1台を制御しているインバータ(注2)に警報が発生し、ポンプが自動停止、さらに電気出力が約33万キロワットまで低下した。このため東電は原子炉を10月10日23時57分に原子炉を手動停止し、原因調査を行うことにした。
なおこの件について外部に対する放射性物質の影響はないという。
福島第一2号機では16年9月にも、同じ原子炉再循環ポンプのインバータが故障し、原子炉を手動停止したことがある。この時の対応としては故障した部品を新品に交換し、運転を再開していた。
(注1)原子炉圧力容器の中の冷却水を循環させるポンプ。
(注2)直流電源を所定の周波数の交流電源に変換する装置。これにより、原子炉再循環ポンプを駆動する電動機の回転数を制御し原子炉冷却材の流量調節を行う。【原子力安全・保安院】