一般財団法人環境イノベーション情報機構
3社の接着剤17製品中にアスベスト含有の可能性
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.10.07 【情報源】経済産業省/2005.10.06 発表
経済産業省と厚生労働省が日本接着剤工業会加入の176社を対象に、接着剤へのアスベスト(石綿)使用状況調査を行ったところ、回答が寄せられた134社中、3社が製造した製品に法令違反のアスベストが含有されている可能性があることが05年10月6日までに判明した。今回、調査対象になったのは、2004年10月から05年9月までに製造された接着剤。
アスベストが含有されている可能性がある製品を報告したのは、コニシ(株)、(株)スリーボンド、レジナス化成(株)の17製品。いずれも05年9月にアスベスト含有が判明したセメダイン社の製品と同一商品名の原料を使用していた。
17製品の石綿含有比率については現在分析中だが、3社はこれらの接着剤の製造・出荷を中止し、流通在庫の回収を行う方針。
またセメダイン社が使用していた原料に類似したものを使用していた企業もほかに16社あったが、うち10社の製品は石綿を含有していないことを第三者機関により証明ずみだった。残り6社については現在、分析を行っている。
なお経済産業省では、この調査結果を踏まえ、コニシ(株)、(株)スリーボンド、レジナス化成(株)の3社に対し、(1)事実関係の究明と結果の公開、(2)該当接着剤の早急な回収と回収状況の報告、(3)問い合わせ体制整備−−を指示した。【経済産業省】