一般財団法人環境イノベーション情報機構
ペンタックスオプトテック(株)で酸化トリウムを含む光学レンズ片を発見
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.09.30 【情報源】文部科学省/2005.09.28 発表
ペンタックス(株)の子会社ペンタックスオプトテック(株)(埼玉県小川町)の敷地内で、酸化トリウムを含む光学レンズ片がみつかり、ペンタックスは平成17年9月27日に文部科学省に通報を行った。みつかった光学レンズ片は、トリウム換算にして約20キログラム分で、敷地内のコンクリート製ピットの中に保管されていた。
ペンタックスオプトテックの前身・旭光学工業(株)小川事業所が、昭和40年頃から52年頃にかけて、光学レンズとして加工していた材料で、同事業所が光学レンズ加工中止後の50年代後半に、コンクリート製ピットに保管したものとみられるが、同事業所の使用者がペンタックスオプトテックに変わった際などに、レンズ片保管に関する情報が承継されていなかった。
通報を受けた文部科学省が9月28日に、職員1名を現地に派遣し調査を行った結果では、放射線量はコンクリート製ピットの鉄板製のふた表面で最大0.2マイクロシーベルト時、柵の位置で最大0.07マイクロシーベルト時と安全上問題のないレベル。またコンクリート製ピットの設置位置も常時人が立ち入る場所ではないことが確認された。
なお文部科学省はこの調査結果を踏まえ、9月28日中にペンタックスに対し、(1)光学ガラス片を安全に保管すること、(2)事業所内に把握していない光学ガラス片がないか再度詳細に点検し、今後の対応と併せて報告すること−−を指示した。【文部科学省】