一般財団法人環境イノベーション情報機構
3機関で使用許可を受けていない核燃料物質を発見
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.09.07 【情報源】文部科学省/2005.09.06 発表
文部科学省は平成17年9月6日、8月22日から同日までに(株)富士通研究所(神奈川県厚木市)、財団法人電力中央研究所地球工学研究所(千葉県我孫子市)、長崎大学水産学部(千葉県我孫子市)−−の3機関から使用許可を受けていない核燃料物質を発見したとの連絡が同省に寄せられたと発表した。このうち富士通研究所と電力中央研究所地球工学研究所で発見された物質は、ともにプルトニウム239と表示された小さな円盤状金属に密封されたもの。円盤状容器の大きさは富士通研究所が直径約2センチ、厚さ約0.5センチ、電力中央研究所地球工学研究所が直径約2.5センチ、厚さ約0.5センチ。
また長崎大学水産学部で発見された物質は、(1)プルトニウム236と書かれたメモとともに保管されていたキャップ付き容器内のガムテープで包まれた物質と(2)「プルトニウム236がリットルあたり0.163dpm含まれる」と書かれたメモとともに保管されていたプルトニウム表示つきガラス試薬ビン中の液体。試薬ビンはさら
にキャップなし容器に入れられていた。
いずれも物質表面の放射線量は安全上問題ないレベルで、現在は3機関とも施錠管理された空間(コンクリート製倉庫、部屋)の施錠管理された箱(金庫、保管箱)の中に保管されている。
なお報告を受けた文部科学省は、富士通研究所には職員2名を派遣。他の2機関には線量測定の記録と写真により線量測定・保管状況の確認を行った上で、物質の確認など必要な措置をとるよう指導した。【文部科学省】