一般財団法人環境イノベーション情報機構
鳥インフルエンザウイルス対策、感染密閉型鶏舎に監視プログラム適用認める
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.09.02 【情報源】農林水産省/2005.09.02 発表
茨城県小川町・玉造町の14養鶏場でH5亜型のA型鳥インフルエンザウイルス(注1)の抗体陽性が確認された件に関係して、農林水産省は平成17年9月2日、食料・農業・農村政策審議会の家きん疾病小委員会を開催し、防疫指針の方向性を検討した。この委員会は、基本的には養鶏場内のすべての鶏を殺処分する方針に変わりはないとしたが、弱毒タイプの鳥インフルエンザウイルス抗体陽性が確認された場合でも、ウイルスが容易に拡散しない密閉型鶏舎についてはすぐに殺処分せず、移動制限、継続的なウイルス分離検査などを内容とする農場監視プログラムを適用できるとした。
(注1)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】