一般財団法人環境イノベーション情報機構
埼玉県鴻巣市の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスの抗体陽性を確認
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.08.19 【情報源】農林水産省/2005.08.18 発表
農林水産省は平成17年8月18日、埼玉県鴻巣市の養鶏場の飼養鶏について、過去にH亜型A型の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを示す抗体陽性が確認されたと発表した。この養鶏場は「イセファーム堤向(つつみむかい)農場(飼養羽数:約9万8,300羽)」。同農場での感染歴確認は、各都道府県が養鶏場で実施している高病原性鳥インフルエンザウイルスの全国一斉監視調査によって判明したもの。ウイルス検査の結果、最終的に同農場の検体40羽中29羽について抗体陽性が確認された。ただし、埼玉県の家畜保健衛生所の立入検査の結果では、農場内の鶏に臨床的な異常は認められていない。
なお今回のケースについて、農林水産省の食料・農業・農村政策審議会の家きん疾病小委員会の委員からは(1)同農場の全飼養鶏を早期に殺処分すること、(2)同農場から半径5キロメートルの範囲を移動制限区域として、区域内養鶏場からの飼養鶏などの移動を制限すること−−などの意見が示された。【農林水産省】