「１６年度公害等調整委員会年次報告」をホームページに掲載

【環境行政 行政資料】 【掲載日】2005.08.17 【情報源】総務省／2005.08.02 発表

　平成１７年８月２日、公害等調整委員会の「平成１６年度年次報告（１６年版公害紛争処理白書）」の内容が閣議決定され、国会に報告された。
　この報告は公害等調整委員会や自治体での公害紛争処理の状況を報告したもので今回が３３回目の刊行。
　１６年度に公害等調整委員会が扱った紛争は調停４件、原因裁定７件、責任裁定５件の計１６件。うち１６年度中に５件が終結したが、残り１１件の処理は１７年度に繰り越された。
　１６年度中に終結したものとしては、北海道深川市の住民が自宅近くの空冷式冷凍機から発生した低周波音で心身に異常を来したとして、冷凍機設置者の協同組合の責任裁定を公害等調整委員会に申請していた件、埼玉県越谷市の住民が悪臭を発生している印刷会社と越谷市を相手どり、公害等調整委員会に責任裁定を求めていた事件（ともに調停成立）などがある。
　一方、１６年度に都道府県公害審査会が扱った紛争件数は８７件で、終結した紛争は４５件。
　また１５年度に市町村が扱った公害苦情は１０万３２３件で、うち大気汚染、水質汚濁などの典型７公害の苦情件数は６万７，１９７件、廃棄物不法投棄、害虫発生などの典型７公害以外の苦情件数は３万３，１２６という内訳だった。
　公害苦情件数の総数は１４年度に比べ３，７１０件（３．８％）増え、はじめて１０万件を超えた。【総務省　公害等調整委員会】