一般財団法人環境イノベーション情報機構
廃棄物海洋投入処分許可に関する省令案と許可申請ガイドライン案への意見募集開始
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2005.08.04 【情報源】環境省/2005.08.04 発表
環境省は(1)廃棄物海洋投入処分許可に関する省令案と(2)廃棄物海洋投入処分の許可申請ガイドライン(告示)案を公表し、この案について2005年8月31日まで意見募集を行うことにした。2案は04年5月に公布された「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)」の改正内容を施行するために、整備されたもの。
04年に成立した海洋汚染防止法の改正内容は、発効間近の「1972年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約(ロンドン条約)1996年議定書」批准が目的。
(1)廃棄物の海洋投入処分時に、排出事業者ごとに「廃棄物減量化のための取組み」、「廃棄物の特性」、「排出予定海域の環境に与える影響評価結果」を審査し、適切と認められた場合に限り環境大臣が処分許可を与える許可制度を新設するほか、(2)許可に基づいた廃棄物排出時にも海上保安庁長官による確認を受けることを義務付けている。
今回の意見募集対象のうち、省令案は廃棄物海洋投入処分の許可申請書様式、廃棄物海洋投入処分実施計画として許可申請書に記載すべき事項、排出海域の汚染状況監視計画として許可申請書に記載すべき事項、添付書類である「海洋環境に及ぼす影響の事前評価書」に記載すべき事項、排出海域・排出方法に関する基準、排出海域の汚染状況の監視結果報告についての規定を整備するもの。
一方、ガイドライン案は省令案で規定された許可申請書、添付書類の記載事項を具体的に記載するためのガイドラインとなっている。
改正法の施行は07年4月1日であり、省令、ガイドラインとも同日の施行を見込んでいる。
意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。【環境省】