一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

世界初、鉄スクラップを商品先物市場に上場へ 中部商品取引所

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2005.08.02 【情報源】経済産業省/2005.08.01 発表

 中部商品取引所から提出されていた「鉄スクラップ」を、商品先物市場の上場商品として試験上場する申請を、経済産業省が2005年8月1日付けで認可したことに伴い、同取引所で05年10月11日から鉄スクラップの市場取引が開始される見込みとなった。商品取引所での「鉄スクラップ」の上場は世界初。
 鉄スクラップは03年に国内で4,900万トン発生しているが、主に鉄鋼製品に再利用されており、その取引規模は約1兆円。ただし、03年1月〜04年12月の2年間の取引をみると、トンあたりの取引価格は22,600円〜7,600円。需給状態による変動が非常に大きいことが鉄スクラップ取引の欠点だった。
 経済産業省によると、今回の上場により、先行価格指標の提供機能やリスクヘッジ機能(注1)など先物市場のメリットが有効活用できるようになり、資源の有効利用、資源循環型経済社会の推進にも寄与すること期待できるという。
 なお今回、上場対象となるのは、自動車、家電の製作加工過程で発生する加工スクラップのうち、薄板の生産過程で発生する端板や自動車部品を打ち抜いた後の「新断(しんだち)」と呼ばれているもので、建物や機械設備、廃自動車、廃家電製品などを解体し無害化処理を施した老廃スクラップは対象となっていない。

(注1)現物市場と反対の取引を先物市場で行ない、現物と先物の損失をカバーしあうこと。【経済産業省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク