一般財団法人環境イノベーション情報機構
大阪・神於山地区の自然再生実施計画を検討 再生専門家会議が開催へ
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2005.06.13 【情報源】環境省/2005.06.13 発表
大阪府と神於山(こうのやま)保全くらぶから環境省と林野庁に、神於山地区の自然再生実施計画と全体構想が送付されたことを受けて、平成17年6月20日に、自然再生専門家会議が開催されることになった。自然再生推進法では、自然再生事業の実施者が自然再生事業実施計画を作成したときはただちに、主務大臣と事業対象区域の都道府県知事に、自然再生事業実施計画とその全体構想の写しを送付しなければならないことになっている。
神於山は大阪府岸和田市の中央を流れる春木川の水源にあたる標高296.4メートルの山。古代から「神のおわす山」として崇拝対象となってきたが、近年は竹の拡大繁茂による植生変化、廃棄物不法投棄、土採りなどによる環境悪化が認められている。
今回の自然再生実施計画は、神於山北側斜面の岸和田市所有地を中心とした約37ヘクタールの地域を対象に、人が山に入り管理できる里山の再生をめざし、竹林の侵入・拡大防止、荒廃状況に応じた森林整備を実施するもの。
なお、自然再生専門家会議は、国土交通省、農林水産省、環境省など関係機関が自然再生事業推進を図るための連絡調整を行う「自然再生推進会議」への提言機関。委員は、自然環境の専門家から、環境大臣、農林水産大臣、国土交通大臣が共同で委嘱している。【環境省】