一般財団法人環境イノベーション情報機構
05年4月の花粉飛散 04年同時期に比べ3〜13倍増
【健康・化学物質 アレルギー】 【掲載日】2005.06.03 【情報源】環境省/2005.06.03 発表
環境省は「花粉観測システム(愛称:はなこさん)」を通じたWEBページからの17年花粉飛散状況リアルタイムデータの提供を平成17年5月31日で終了するととともに、同日、17年春の花粉観測結果を公表した。「花粉観測システム」は17年度に、関東・関西、中部計3地域の山間部と都市部の花粉飛散状況リアルタイムデータを17年1月17日から提供していた。
04年夏が猛暑でスギ着花が多かったことから、05年春は当初から、花粉の大量飛散が予測されていたが、今回の公表内容では、花粉飛散のピークを迎えていた05年4月時点で、埼玉県飯能市役所(関東地域山間部)で04年同時期の約11倍、東京都文京区・日本医大付属病院(関東地域都市部)で同約7倍の花粉濃度を記録した報告としている。
また関西地域でも、京都市右京区・旧京北町役場(関西地域山間部)で同約13倍、兵庫県西宮市・北山緑化植物園(関西地域都市部)で約3倍の花粉濃度が記録されたという。
一方、05年観測期間中の関東、中部、関西地域での平均花粉濃度を山間部と都市部で比較してみた結果では、関東地域では約3倍、中部地域では約1.5倍山間部の濃度のほうが都市部より高かったが、関西地域では同程度となっていた。花粉の飛散は3地域とも4月が最多であった。【環境省】